準備とミス
「やる事」を少なくするために細かい事まで準備しておくとミスがなくなりますよね。
例えば携帯電話の番号登録。 昔は手帳に番号が書いてあって毎回番号を打ち込んでいました。 今は何百件という中から1～2秒で探せるようになっています。 事前にはっきりと番号と名前を登録してあるからです。 もし「加藤」とだけ登録してあったら加藤さんが何人かいる場合には大変な事になります。
先日私はネット銀行で振り込みをする機会がありました。 事前に金額と名前をメモに書いて、しかもそのメモを無くすといけないのでスマホに写真を撮っておくという準備万端な状態でした。 ネット銀行なので振り込み先も過去の履歴から勝手に登録がなされていて数十件の中からＡさんを選んで、スマホに入っている金額を入れるだけ。とても簡単な作業でした。
金額を確認するためにスマホをいじっているとBさんから電話が来ました。Bさんは悪い人ではないのですが、いつもタイミングが悪く、話が長く、内容もまとまりがありません。 内容は私が紹介したCさんがBさんの家に仕事で行った際にBさんの娘さんと仲が良くなり付き合っているとの事でした。 Cさんの仕事は安定した収入があるわけではないのでBさんはCさんと娘さんが付き合うのが気に入らないみたいで遠回しに私にネチネチと文句を言ってきたのです。 Bさんはそういう普通なら言いにくい事も冗談を交えながら言ってきます。 「あんなやつを紹介されて迷惑料が欲しいぐらいだ」と笑いながら言ってくる人なんです。 話はそんな感じで10分ほど続きました。
私は心の中の耳を閉じながらBさんの話を聞き、手は振り込み作業を完了しました。
私がBさんからの電話を切って5秒後です。
私はAさんではなくBさんに振り込みをした事に気付きました。
あれほど準備しておいた簡単な作業だったのに…
それ、迷惑料じゃないですから
